セラピーの仕事をしていると、ついついいい人になってしまう人がいます。
これをやってしまうと、自分の首がしまって、辛くなることがよくあります。
そうすると仕事も続かないので、いい人になるのをやめなさいとあえて言いたい。
なぜいい人をしてはいけないのか?
それはセラピーの仕事は、あくまでも仕事だからです。
仕事ですから、プライベートを犠牲にしてまでする必要はありませんし、
そこまでの対価をもらっているわけではないでしょう。
では、仕事はどういうものでしょうか?
あなたが良い人に見られるためのものではありません。
必要なサービスを提供し、対価をいただくというのが仕事です。
この大前提を守らないでいると、次から次へと要求され、
それに応えていく仕事の仕方になります。
仕事が辛い時は、その辺の線引きがうまくできているかどうかを確認してください。
その上で、いい人を辞めてもいいか、確認するといいです。
いい人を止めると、顧客との距離感がある程度調整されていきます。
無理難題に対してはきちんとお断りをして、自分の仕事の範囲を守ります。
これができてくれば、あなたの仕事はとても楽になります。
『この人はやってくれない』と言われることもあるかもしれませんが、
そんなことを言う人は、そもそもお客様ではありません。
あなたは顧客を選ばなくてはいけないのです。
そうしなければ、あなたの人生はめちゃめちゃにされてしまいます。
では、どうしてあなたの人生はめちゃめちゃになってしまうのでしょうか?
ここにはあなたの心理が隠されています。
そもそもセラピストをやるときにあなたはどう思ってセラピストになろうとしたのでしょうか?
もしかしたら人を助けたいとか、誰かの役に立ちたいとか思っていませんでしたか?
確かにそう思う事は悪いことではありません。
ですが、線引きができていないので、ズルズルと相手の要求に応えて、
自分の中にストレスが生まれてしまう、そんなことがよくあります。
それでは、あなたは何のために仕事をしたのでしょうか?
自分を犠牲にして、御用聞きになって、自由のない辛い仕事がしたかったのでしょうか?
そんな事はないと思います。
あなたは、あなたで、理想的な未来のために仕事を始めたのでしょう。
もう一度自分が起業したときの想いと、それが仕事として成立していくのかをよく考えてください。
これがうまくいっていない場合、収入が不安定になり、何のためにやっているか分からなくなることも多々あります。
大事な事は、あなたが理想的なお客様と付き合いながら、自分のやりたかった仕事を行っていくことです。
自分自身が良く思われるために、セラピストをやっているのであれば、それは間違えていることに気がついてください。
仕事は、よく思われるためにするのではなく、サポートを必要としている人のためにするものです。
あなたがサポートできる人を、サポートしましょう。
無理難題を言う人は、お客様ではありません。
実際、何でも相手の言うことを聞いて、ほぼほぼ無料で仕事をさせられていた人を知っています。
ちょっとの事だからとか、深夜でも迷惑を考えずに連絡をしてきたり、
返信が遅れると文句を言われたりして、精神的に参ってしまった人たちもいます。
これは自分自身の線引きが甘いから相手につけ込まれています。
営業時間を作り、きちんとそれを守るとか、時間外は対応しないとか、そういったことが必要になります。
あなたがもしそれができていないとしたら、とても苦しいのではないでしょうか?
セラピストとしての仕事のやり方見直したほうがいいでしょう。
セラピストの仕事で、いい人を演じてしまっている人はすぐにそれを止めましょう。
そうすることで、大好きなセラピーの仕事がもっと楽しくなります。
無理難題を言い、あなたは道具のように使うような人たちはお客様ではありません。
そのことをよく覚えておいてください。